1987年長野県生まれ、2010年に名古屋芸術大学美術学部絵画科卒業。個展、2017 年「エデンの子供たち」エビスアートラボギャラリー(愛知)、2013年「三枝展」エビスアートラボギャラリー(愛知)、2012 年「三枝展」エビスアートラボギャラリー(愛知)。グループ展、2017 年「寓話とアポリアとサピエンスと絵画の壁」名古屋電気文化会館(愛知)2017年 「pray experiment」桃花亭桃の館(愛知)、等。愛知を拠点に活動。
学歴
2010
名古屋芸術大学美術学部絵画科卒業
個展
2017
「エデンの子供たち」エビスアートラボギャラリー(愛知)
2013
「三枝展」エビスアートラボギャラリー(愛知)
2012
「三枝展」エビスアートラボギャラリー(愛知)
2009
「三枝展」桃花亭桃の館(愛知)
グループ展
2017
「寓話とアポリアとサピエンスと絵画の壁」名古屋電気文化会館(愛知)
2017
「pray experiment」桃花亭桃の館(愛知)
2017
「MEDIUMU FREE」エビスアートラボギャラリー(愛知)
2014
「お絵描き会の為の展示」(名古屋芸術大学Zギャラリー)
2012
「motion#1」矢田ギャラリー(愛知)
『物語』を軸に制作してます。物語とは、まず想像が創造され、更に新たな想像へと発展していく流れのことで、『新しい想像からどんな形が生まれるのか』。それは時には想像もしていなかった発想や方向に進むのでとても興味深いです。制作の為に対象となる他者や物質に思うこと、考えることを自身の経験と記憶、想像を土台に独自の形やキャラクターを作り、表現します。
I create work based on narratives. A narrative is the process of imagination being created, then developing into a new imagination – what is born from a new imagination? This is interesting as it can sometimes lead into ideas and directions never imagined. I create original shapes and characters by implementing my thoughts of the objective person or material of my work, onto my own experiences, memories and imagination.
三枝由季はキャンバスのみならず、ダンボールや包装紙、紙袋、リボン、金屏風などあらゆるものを支持体にして絵を描く。これらの素材は「一度使命を果たし捨てられようとされていた素材」であるとし、その表面の皺や染みを「素材の記憶」と想定して、それをたよりに自身の記憶や想像、風景を掛け合わせて「物語」へと昇華する。そこに現れた「物語」は単なる想像の産物ではなく、三枝というフィルターを通して、この世界から抽出され絵に置き換えられたものだ。緻密なタッチで描かれた地面や雑草などの荒涼とした風景には、そこには見合わないような呑気な雰囲気のキャラクターが登場する。屋根裏部屋のようなアトリエで黙々と制作する三枝の姿は、社会から一定の距離を保ち、「物語」の生成を通してこの世へのアンチテーゼを唱えているかのようにも見え、まるで絵のなかのキャラクターのようである。
(名和晃平)