1993年福井県生まれ。2015年京都造形芸術大学美術工芸学科油画コース卒業。個展に2017年「DUAL BLUE」(GALLERY TOMO ITALY,MAG/イタリア)、2019年(GALLERY TOMO/京都)、2018年アートフェア東京(MISA SHIN GALLERY)等出展多数。作家が日常の中で感じ取る、物事の相対性や対比がトライアングルのフォルムとして画面に現れる。トライアングルは「隣り合うものによって答えが変わり、決して交わりはしない」という万物とその関係性の根本を主張する。
学歴
2015
京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画コース卒業
受賞歴
2015
京都造形芸術大学卒業展示 学長賞
個展
2015
「純化」京都芸術的中心(京都)
2017
「”DUAL BLUE” japan room project」GALLERY TOMO ITALY,MAG(イタリア)
2019
「前田紗希 個展」GALLERY TOMO(京都)
グループ展
2015
「DIVE2015」ARTZONE(京都)
2016/2018
GALLERY TOMO(京都)
2018
「Group show」MISA SHIN GALLERY(東京)
「THE NEXT 10 ARTISTS」阪急うめだ(大阪)
アートフェア
2016
「TAGBOAT ART FES 2016」ヒューリックホール(東京)
2018
「アートフェア東京2018」MISA SHIN GALLERY(東京)
2019
「ART OSAKA 2019」GALLERY TOMO(大阪)
その他個展、グループ展多数
無数に存在する価値の基準や相対性、境界。交わらないが共存しており、刻一刻と変化する。常に揺れ動く幾何学は可視化された思考であり、歴史。
The innumerable standards of value, relativity and boundaries. They do not intersect but coexist, and change from moment to moment. The constantly shaking geometry is a visualization of thought and history.
抽象絵画は新たな時代を迎えている。モンドリアンやポロックたちの過酷なモダニズム実験の遺産を継承しつつも、それらに拘束されることなく日常の感性の延長に好ましいものとしてそれは静かに降りてきている。なぜ抽象絵画なのか・・それは敢えて言うなら茶碗の景色を大自然の営みの高度な似姿として珍重した茶の湯の美意識とも通ずるものがあるからである。これだけナイフで絵の具を重ね削り取るという人為を加えながらもMの絵画には気になる所が何一つ存在しない。最も巧緻を問われる画法こそ抽象なのであり、加えて抑制された幾何学的画面分割へのフェティシズムがその画面を非凡なものへと加速している。
(椿昇)