1992年東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、ロンド ン芸大チェルシーカレッジオブアート大学院/ MA Fine Art 修了。受賞歴に「第二回ぎふ美術展 写真部門」優秀賞。主なグループ展に 2016年「Shining in your eyes」(Gallery 916/ 東京)2018年「Greats Ideas of Humanity」 (Chicago design museum、アメリカ)、2018年「Art Printed #1 」( CICA museum、韓国)。
人間のアイデンティティである身体と、自 然とテクノロジーの間で常に変わりつづける生活環境との関係性から、「人間とは何か」を鑑 賞者に問うことが作品の一貫したテーマであり、写真のモデルを取り囲む 立体オブジェも自ら制作し、カメラを使ってそれら異素材を一つのビジュアルアート/ 2次元 のデジタルプリントとして提示している。
I always try to present a new type of perspective for human beings through my artwork. Particularly, I make three-dimensional objects and put them around models as a sort of decorative set. And finally, with the camera as my medium, I execute the art and present works as 2D digital print photography to the public. My inspiration behind each series lies in questioning the identity of human beings, and the relationships formed between the human body and our ever-changing environment consisting of both nature and technology.
古典的メディアとしての絵画と彫刻そして写真の間に自明化した相関図があるとすれば、それを彼は天井板を剥がし赤外線センサーをかいくぐって盗み出そうとしているように思う。そして盗み出したその地図は、密かに書き換えられて二次元の空間に複雑かつ単純なピタゴラスの発見した和音のような奏楽をかなでている。2013から時をへてその表現はよりソリッドになり、ポップアートが急ぎ足で過ぎたあとにポトポトと石畳に残した断片を拾い集めるかのようだ。モダニズムの郷愁を逆手に取ってチャーミングにリスクテイクする行為に共感を覚える。