1996年愛知県生まれ。京都造形芸術大学大学院芸術研究科修士課程美術工芸領域油画専攻 在学中。受賞歴に名古屋芸術大学卒業制作展「優秀賞・ブライトン大学賞」。参加グループ展「SWING~令和元年~Gallery Ohrin Selection 井上七海・斎藤亮輔・田中里奈」(茨城)、「ながくてアートフェスティバル SATISFACTORY」(愛知)など。立方体をモチーフに使用し、平面の空間を探る。
学歴
2019
名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 洋画2コース 卒業
京都造形芸術大学 大学院芸術研究科修士課程 美術工芸領域油画専攻 在学中
受賞歴
名古屋芸術大学卒業制作展「優秀賞」「ブライトン大学賞」
グループ展
2019
「SWING~令和元年~Gallery Ohrin Selection 井上七海・斎藤亮輔・田中里奈」ギャラリー桜林(常陸国出雲大社)、茨城
「名古屋芸術大学卒業制作展」 名古屋芸術大学、愛知
2017
「つながり展」 名古屋芸術大学Art&Design Center、愛知
「ながくてアートフェスティバル SATISFACTORY」 SIENA COFFEE FACTORY、 愛知
2016
「4人展」 名古屋芸術大学Art&Design Center、愛知
何かを表現することは、例えば、ずっと終わりのない演算を続けることに似ているのではないだろうか。
明確な答えを見つけることなど不可能だと既に分かっていても、素数を数え続けている。
空間について、物質について、視点についてを通し、私は今ここに存在するということを考える。
無意味の連続を表現すること。意味とは、無意味の連続で生まれている。
そして、連続が終わるとき、全ての意味は失われてしまうのかもしれない。
Expressing something may be similar to doing an endless computation, like to continue calculating prime numbers, though already aware that it’s unlikely to find a clear answer.
I’m considering my existence, right here and now, through space, material and perspective.
Expressing meaningless continuity. Meaning is born out of meaningless continuity. And at the break of continuity, all meanings may be lost.
井上七海が創り出す無限の可能性を秘めた同一ユニットの広がりは、一見すると、とても理性的な手立てによって構築された秩序と美しさを私たちに語りかける。構造的でありながら精神性を宿す彼女の作品は、他方に存在する彼女自身の矛盾的感情と、やり直しのきかない肉体という一つの事実も証明している。「見つからない答え」と「求め続けること」これは、彼女の話であり、そして私たちの物語でもある。
(薄久保香)