相磯桃花 / Momoka Aiso

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PROFILE

学歴 
京都造形芸術大学

 

個展
「ももか」(2014/新宿眼科画廊)
「ももか3」(2015/ナオ ナカムラ)
「私がした暴力」(2018/ナオ ナカムラ)
「人間じゃない!」(2018/ナオ ナカムラ)

 

グループ展
「HERBEST展」(2011/Hidari Zingaro)
「シブカル祭。2013」(2013/渋谷PARCO)
「LITTLE AKIHABARA MARKET」(2014/ROPPONGI A/D Gallery)
「キャラクラッシュ!」(2014/カオス*ラウンジアトリエ)
「BOYS LOVE」(2016/新宿眼科画廊)

Education

Kyoto University of Art and Design

TESTIMONIAL

あいそは、アニメやゲーム的表現を扱いながら、見る/見られる、主体/客体、即自/対自を反転、解体させる事で、“実存”に迫ろうと試みる作家である。
抽象性の高いセル画的表現は観る者の情念や情動を引き起こす事に成功している。作中の物語は分裂的で、登場するキャラはデフォルメされ、融解、奇形化し、“眼差し”をこちらに向ける。すぐさまそれは反転し、私たちの暴力性やセクシャリティ、死生観等をあぶり出すだろう。それは写像である私たちに潜むキャラクター(人格)そのものだ。そして抗い相克する時、キャラからの“実存”の問い直しが行われる。
作家自らがVtuber的3DアバターでミスiD(ミスコン)に出場するなど、2Dや3D、アクリル絵具とデジタル等のメディウム、現実と記号、物語や時間軸の意図的な反転や解体を行い、(アニメーションの語源はラテン語のアニマ=魂であるが)あいそがキャラ(≒あいそ≒観者)の魂の在り処に肉薄する程に、倒錯し、“実存”は朧げになる。作者の自意識と共に、私たちの存在はやはり不気味に脅かされ続ける。

 

(Yotta)

一般財団法人 川村文化芸術振興財団

一般財団法人 ニッシャ印刷文化振興財団