1987年京都生まれ。高校卒業後、京都市立芸術大学に入学。
大学在学中は油画を専攻し、個展、グループ展のほか、イラストの仕事も経験する。
現在は地元京都で2Dデザイナーとして仕事をしながら、アーティスト活動を続けている。
学歴
京都市立芸術大学修士課程絵画専攻卒業(2013)
受賞歴
京都市立大学作品展 奨励賞
個展
2011
SOMETHING TO SEE(LIXILギャラリー、東京)
2015
誠実に絵画 (@KCUA,京都)
2015
ecmnesie(堀川団地アルトテックギャラリー,京都)
グループ展
2010
四条ストリートギャラリー(四条繁栄会商店街,京都)
2012
アートピーポーマッピン(@KCUA,京都)
フェスティバル
2016
瀬戸内国際芸術祭(山石倉庫&坂手海上保安署,小豆島)
レジデンス
ARTISTS AT HORIKAWA (京都,堀川団地)
私は、「もの」を見て、目に入った情報や刺激によって起こる感覚に関心があります。
また、ものの数が2つになれば、もの同士に関係が生まれ、
3つになればまた関係に変化が起こり、同時に「全体」も変化します。
私は、この世にあるものの中から、自分に必要なイメージを選び、絵に描きます。
必要なイメージは自身の状態に左右され、不安や怒り、高揚のためといった精神的なものもあれば、
寒さや暑さ、痛みなど、身体的なものもあります。
I am interested in the senses caused by the information and stimuli that come into the eyes when looking at an object.
If there are two objects, there will be a relationship between the two things; if there are three, the relationship will change again, and at the same time the whole will also change.
I choose the image that I need from the things inside this world and paint it.
The image I need depends on my condition. Some are mental, such as anxiety, anger, and exaltation, and others are physical such as cold, heat or pain.
脈絡の無い強靭さを自動生成する遺伝子を持っている事を「才能」と呼ぶならば、明らかにKの作品には才能の顕現が随所に見受けられる。そしてインスピレーションの源泉が人類の痕跡や行為をトレースする時に、その画面は妙な迫真性を持って見る人を捉えて離さない。抽象絵画の真髄に「見飽きないこと」があるとすれば、象徴性を持った記号的形態が乱舞しながらも、そこかしこに方向を定められた物語の介入を許さない凄みを感じる。おそらく我々が認識できない圧倒的外部の想像的輪郭とはこのようなものなのかもしれない。確かに神話の時代は去った・・しかしブルノ・ラトゥールは我々が近代的であった事は一度もないと言う。異形の神話の再生はすでに始まっているのかもしれない。
(椿昇)