学歴
2013
京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻版画領域 修了
2011
アールト大学交換留学(ヘルシンキ/フィンランド)
京都市立芸術大学 美術科版画専攻 卒業
受賞歴
2017
AOMORIトリエンナーレ2017 classical部門 大賞
2016
インターナショナルプリントビエンナーレ2016 クリフォードチャンス買上賞
京都新鋭選抜展 アンスティチュフランセ関西賞
藝文京展 大賞
2015
CWAJ60周年記念大賞展 奨励賞
第6回山本鼎版画大賞展 準大賞
2014
京展14 版画部門 京展賞
高知国際版画トリエンナーレ展 佳作賞
2013
第58回CWAJ現代版画展 版画会員賞
京展13 版画部門 市長賞
京都市立芸術大学制作展 大学院市長賞/資料館買上
2012
第37回全国大学版画展 収蔵賞(2011年-同賞受賞)
京都市立芸術大学制作展 奨励賞
個展
2019
“surface”/ギャラリーnoivoi(愛知)
2019
“IN WHITE”/ギャラリー恵風(京都)
2017
“empty“/京都アートゾーン神楽岡(京都)
2017
“Transcending photography”/クリフォードチャンス法律事務所(ロンドン)
2016
“Tra riflessi e trasparenze nel mondo di I”/ギャラリー74/b(ミラノ)
2015
伊藤学美銅版画展/ギャラリー恵風(京都)
2014
伊藤学美銅版画展/京都アートゾーン神楽岡(京都)
グループ展
2019
藝文京展EX /京都芸術センター
レジデント作家二人展/しいのき迎賓館(石川)
西風のグラフィックス3 /オリエアートギャラリー(東京)
2018
Prized A celebration of two International Print Biennales
through the work and words of winning artists /Northern Print(Newcastle/GB)
AOMORI Triennale 2017 クラシカル部門 /青森県立美術館
2017
Views of Contemporary Japanese Printmaking/Famagusta Gate,Nlcosla(キプロス)
2016
インターナショナルプリントビエンナーレ2016 /Vaneギャラリー(ニューキャッスル/イギリス)
京都新鋭選抜展/京都文化博物館
藝文京展/京都芸術センター
The 60th CWAJ Exhibition of Contemporary Japanese Prints
Highfield Hall & Gardens (マサチューセッツ/アメリカ)
レジデンス
2018
金沢湯涌創作の森 招聘作家
国際芸術センター青森
私は銅版画のドライポイント技法を用いて制作しています。15世紀ヨーロッパのドイツで発明されたとされるドライポイントは、滲みのある有機的な線を生み出すのに適しています。 滲むことによって、線に曖昧さが生まれ、偶然性を引き込むことができます。
時間をかけて何千、何万本も描いた線の集合体により、写真や映像では捉えきれない世界の成り立ちを表したいと思っています。
All my works are made by the drypoint technique. The drypoint, invented in Germany in 15th century Europe, is suitable for producing blurred organic lines. Blurring creates ambiguity and can draw in coincidences.
I wish to express the structure of a world that cannot be captured by photographs and images, with the aggregate of thousands of lines that I take time to draw.
伊藤学美の作品は日本美術界の中の版画の立ち位置を考えさせる作品である。
技法はシンプルなドライポイントを用い、滲んだり掠れたりする線を活かす事により、写真とも絵画とも異なるオリジナル版画の表現を開拓している。
モチーフの風景は松、庭園、水面等ポピュラーなものを選び、写真的でありながら、モノクロの線と紙の組合せから生まれる日本的な美認識を表現している。
日本における版画の立ち位置を深く考えている数少ない作家の一人である。
(鶴田憲次)