1989年大阪府出身。2016年「シェル美術賞2016」の入選をきっかけに作品発表の場を広げる。2017年の秋頃、風に吹かれる花を見た時全てのものは移動していることに直感的に気がついた経験から作品が大きく変わる。2017年の個展 「この感じ。」 (古良慕café & gallery )から現在までの制作の根幹には2017年の経験が影響している。
学歴
2012
京都精華大学 芸術学部 造形学科 洋画コース 卒業
個展
2019
「私を愛する前に」スタジオハイデンバン、京都
2017
「この感じ。」 古良慕café & gallery ,滋賀
2010
「recover」 AZABU café & gallery, 大阪
グループ展
2019
「He:」 らうらうじギャラリー, 京都
2016/2018
「てくてく展」art space MEISEI、京都
2010
「art and critique 2010」成安造形大学,滋賀
アートフェア
2019
「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」京都文化博物館別館, 京都
受賞歴
2016
「シェル美術賞2016」入選,東京
風に吹かれる花を見て、あらゆるものは全て移動しているということに直感的に気がつき頭を撃ち抜かれるような経験をした。移動は多くの要素を含んでいるが、その中でも過去や未来、記憶や行動、痕跡といった要素からインスピレーションを得て作品を制作している。こうして作られた作品がもし百年後まで残ったとき、新たな時代の人びとに寄り添い続けていられるような作品を私は作りたい。
As I looked at the flowers dancing in the winds, I experienced a feeling of shock, like someone shot a bullet into my head, when I intuitively noticed that all things in this world are constantly changing.
I learnt many things from this simple incident. To produce my works, I extract my inspirations from relations of the past and the future, memories and behavior, and their traces.
I hope that my paintings will be amenable to people, even after 100 years.
「風に吹かれる花を見た時すべてのものは移動しているかもしれないということに直感的に気づいた」と石原は言う。「移動は変化であり、変化は時間をはらみ記憶という個々の人の経験まで焦点を当てる」という。私はふと思った。本当に揺れていたのは、風なのか、花なのか。いやきっとそのどちらでもなく、本当に揺れていたのは石原の心なのではないか。石原の絵は美しく風景のようでもあるが、いつも確実に描かれているのは、直感的に感じた彼の心の描写なのだ。それは深くどこまでも続く宇宙のように、しっかりと二次元の世界に映し出されてる。
(塩田千春)